夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)


宗雅はあらわになった喉を鼻でなぜてから、舌をはわせる。


動きによって感覚が強弱して、強い時の強烈さに、碧は声を抑え切れなかった。


最後は悲鳴のようにか細く叫び、全身がわなないた。


宗雅に回していた手も足も解け、床へ墜落していくのを、宗雅は抱き留めていてくれる。


「背中、大丈夫?」


宗雅は息を弾ませながら、優しく碧の背中をなぜた。


碧がうなずくと、そのまま抱えあげてベッドへと運び、横たわらせると上掛けで包み込んだ。


「シャワー浴びてくる」


そっとささやくと、耳たぶにキスをして出て行った。


ややして水が落ちる音が聞こえてきた。
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