夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)
自分が去った後、前向きに歩いていくだろう。
この1週間、そうやって思い至っては、その度にカツンとスイッチが入る。
宗雅は身を起こすと、碧を体の下に組み敷いた。
宗雅の体の重みで薄目を開けた。
ぼんやりとした眼差し。
宗雅は遠慮なくくちびるを合わせて、舌を入れる。
本当にこれで最後にしないと、な。
碧の指が髪の毛に差し入れられて、宗雅は目を閉じた。