夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)


自分が去った後、前向きに歩いていくだろう。


この1週間、そうやって思い至っては、その度にカツンとスイッチが入る。


宗雅は身を起こすと、碧を体の下に組み敷いた。


宗雅の体の重みで薄目を開けた。


ぼんやりとした眼差し。


宗雅は遠慮なくくちびるを合わせて、舌を入れる。


本当にこれで最後にしないと、な。


碧の指が髪の毛に差し入れられて、宗雅は目を閉じた。
< 202 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop