夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)
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“若手の会”というのがある。
業務についての勉強会ではない。
お酒の場で親睦を深める会である。
碧は、この性格と年齢で呼ばれなくなって久しい。
今まであったことを聞いても、全く気にしなかったが、今回は気持ちに引っかかった。
プロジェクトメンバーに声をかけて一緒に飲んだらしい。
それはちょっと興味あった。
商社なんて未知の世界で、だからどういう仕事をしているのか聞いてみたかった。
いいなあ。
この年になってしまうと、なかなか世界が広がらない。
努力していないと、それどころか、どんどん狭くなる。
なので、どんどん狭くなっている。
まともにそれと向き合うと、あせってしまって苦しくなるから、気づかぬ振りだ。