夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)
「なんか思考が読めるけど、碧さん」
えっ?そうなの?
「言葉、出そうよ。
まあ、いいや。
そうじゃないからね。
はい、帰るよ」
碧の手を取って、宗雅は歩き出した。
店を出ても、指を絡めてずっと歩いていく。
宗雅はご機嫌な雰囲気だ。
“そうじゃないから”
素直に受け取って、舞い上がれないのは、なぜだろう。
年取ると、疑り深くなるよね~。
メニュー