夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)


「魚の煮付けってどう?」


日本食料品店で目をキラキラさせて、食材を眺めているのを見て、碧はまあいいかと思った。


この人が喜ぶならいいか。


喜ばせることが、数年だけとしても。


よしっ。


「鍋はありますよね?」


碧の言葉に決意を感じ取った宗雅は、穏やかに微笑した。
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