夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)
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「は?」
宗忠は母から重大なことがあるから家に帰ってくるように言われて、すっとんできた。
3人兄弟の末っ子である宗忠は母親っ子である。
真剣な面持ちの両親の目の前に座る。
目の前に差し出された紙に思わず呆けた声が出た。
「サインしてちょうだい」
その紙は婚姻届だった。
宗忠の頭の中で、一気に女たちの顔が駆け巡る。
へまをしたのはどれだろう。
と、いうか両親に圧力がかけられるバックがいたのは、どの女だ?
気づかなかったのは不覚だ。
「えーと、ですね」
まずは時間稼ぎだ。
「本当に、びっくり。
一番心配していた、まーくんが一番なんて」