夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)


「へ?」

「結婚するから、保証人の所に名前を書いて送ってくれですって」

「は?
 兄貴?」


宗忠は呆けた声を出した。


「たーちゃん、どうしたの?」

「いや、驚いたよ。
 兄貴、結婚するの?
 どういう家の人?」」


宗忠は態勢を立て直した。


「いえ、碧ちゃん」


いや、お母様、それは答えになっていません。


「この子なの、かわいいでしょ」


静香は自分のスマホを宗忠に見せた。


宗雅と一緒に写っている女の子。


「あ~、へ~、大人しそうな子だね」


なんか意外。


兄貴、よくOKしたな。


大人しそうだから、御しやすいと考えたのかな。
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