夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)


質問事項は、よく調べたなと思わせるものだった。


答えがいがある。


一通り説明が終わると、何か疑問がないか聞いてみる。


「おかげさまで、よくわかりました。
 すいません。
お忙しい所、お時間をとらせてしまって」


宗雅が腕時計に目を走らせた。


腕時計をしていない碧は、同じように目を走らせて時間を確認する。


大ぶりのシルバーのフェイスに濃茶の革ベルト。


フェイスのデザインはシルバーで統一されている。


カッコいいし、似合っている。


宗雅は椅子から立ち上がると、広げた資料を整える。


1時間もかかっていないのだが、宗雅の急いでいる様子に碧も手元をかき集めた。


次の約束でもあるのだろうか。


プロジェクトも大変そうだ。
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