夜のひそやかな楽しみ (Spin off 追加しました)


「まあ・・・とりあえず、シャワー浴びたら?」

「サンキュ。
 荷物が届いてから借りる。
 碧ちゃん、ごめんね」


えーと、何が“ごめんね”なんだろう。


宗雅はそんな碧の頭をぽんぽんと叩いた。


ドンマイって感じだ。


なぐさめられてしまった。


しかも麗華が二人の様子をニマニマして見ている。


なんだか恥ずかしく、ちょうどインターホンが鳴ったのに、碧はいそいそと立ち上がった。


さっき怜士の後ろについていた、イケメンの一人なのに、碧がリビングへ招き入れると麗華は黒目がちの瞳を大きくした。
< 319 / 334 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop