シアワセの定義
「え、超かっこいいじゃん!!!」
未沙は私の高校の卒アルをみて叫ぶ。
「そう…?」
「てかてか、結衣1年の時裕希くんとクラス一緒だったの!?」
なんで知ってるんだろう、って思いながらみると1年のときの体育大会の写真。ばっちり隣だしこのときって付き合ってたっけ…。
「一緒だったよ~。」
「高校のときの裕希くんってどんな感じなの!?」
「ほどよくチャラい人?(笑)」
「なにそれ~彼女とかは?」
「あー…うん、どうだろ~いたのかな~。」
ごめんね、未沙。私が彼女でした…。でも別れてから裕希が彼女できたとか、好きな人いるとか聞いたことないな。あの人そこそこモテてたはずなのに…。
「じゃぁさ!高校の部活は?」
「テニス部だったと思うよ~。」
「じゃぁ、今、サークルテニスかな!?」
「続けてたらね(笑)」
「結衣、聞いてみてよ~。」
「は!?なんで私!?」
「裕希くんのこと好きだったのかなって~。」
「そ、そんなこと…。」
「高校のときは?」
「仲良かったよ。」
「好きだった?」
「いや~どうだろ~みさこそ話したいことあったんでしょ!?」
「そーなの!あのね、今度、颯とご飯いくの!」
「はやてくん?」
「そー!」
「この前の人だよね?未沙好きなの?」
「好きっていうか、気になってるっていうか?」
「で、ご飯に行くと。」
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