Pure Love 【短編】
「おい、本当にどうしちまったんだよ。
明日は、卒業式なんだぜ!?
バスケ部の先輩たち、笑顔でおくんなきゃなんねぇだろ!?」
夕は俺のベッドに寝転ぶと、マンガを読み出した。
卒業式……?
しかも、明日……?
つまり明日、先輩とはお別れなのか……?
突然、意識がはっきりとした。
このまま、別れたんじゃ、俺は一生後悔する。
「おい、夕!
お前ムダに女子に関して詳しいだろ!
美桜先輩のこと知らねぇか!?」
俺は先輩のこと、なんも知らない。