リンゴ好きのシンデレラ
「姫路サン、俺の事覚えてます?」



「・・・・・。」



「あ、無視ですか。了解しました。」



私たちは今、北校舎3階の美術室にいてプリントの整理をしていた。



整理といっても、ホッチキスで止めていくだけなのだが。



「これ、いつまでやるんですか?

姫路サン。」



「・・・・・。」


「またもや無視ですか。了解です。」



なるべく、この人とは関わりたくない。


よく、少女漫画でありがちな、「広瀬くんに近ずくな!ブス」的な事を言われるに決まってる。



こういう、見た目がダサい人は、人気者の近くに居たら、いじめられるにいまってるんだ。


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