リンゴ好きのシンデレラ
唇を尖らせて、顔を傾けるその仕草は、まるで本物の子犬の様な。



いや、女の子顔負けなのかもしれない。


もう、この仕草だけで同性も落とせるんじゃないかと思ったくらい。



でも・・・その間に狼みたいな。

妖艶な顔立ちをしていて、少し辱めに駆られる。



「姫路サン?」



その言葉に我に帰り、勢いよく立った。



この人と話すと、体が悪くなる。

そんな失礼なことを思いながら。



「し、失礼しますッ!」


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