リンゴ好きのシンデレラ



______あと、3センチ・・・



______あと、2セ・・・








「広瀬くんには、彼女がいる。」














ダメだ。


彼女がいる人にこんなことは出来ない。



なにより、私のメンタルがそれを許さなかった。



それに、私と広瀬くんだってこんな関係望んでいない筈。





力を振り絞り、広瀬くんの胸板を少し押した。



予想外の出来事だったのか、すぐによろけ、自分の体制を崩した。



そのまま、猛ダッシュして

私の第1の溜まり場へ、走り去った。







「・・・俺のバカ。」



最後、その声だけが室内でこだました。

< 59 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop