リンゴ好きのシンデレラ
後ろから、聞きなれた声がした。



いつもの様に、甘ったるい声で俺を呼んでいた。



何?俺、忙しいんだけど。



そう、言おうと思ってた。



だけど、その言葉は喉元にすぐに押し込んだ。










「沙良ちゃん、彼氏と居るよ。」



詩織の口角が上がった。
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