白い隊服
ニ. 新たな生きる道
隊医として
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チュンチュン…
「ん…。」
小鳥のさえずりで目が覚めると、見覚えのない天井。
だんだん意識がはっきりしていく。
あ…そうだ…昨日、壬生浪士組の屯所に…。
それで急に眠気が…
あのまま寝てしまったのだろうか、
と思うと恥ずかしさで頬が赤くなってくる。
ふと目線を下に下げると、ふかふかとした布団がしかれていた。
ご丁寧に布団まで…
誰がかけてくれたのかと思っていると、閉じていた障子がカラリと開いた。