キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
眉根を寄せる私を、蒼がチラっと見た。
「『男がこんな料理だされたら、一発で落ちちまうだろ』って焦る、ってこと」
…なんだそりゃ…。
けど、
不覚にも、
ドキドキしてきた…。
「蓮っているの?
落としたい男」
なんでいきなし、そんなこと聞くかな…。
弾け始めた胸が、速くなる。
「…いないけど」
「そ。
だよなぁ。
いるわけないよな」
「な、なんで決めつけんのよっ!」
「だって、見かけはともかく、おまえガキだもん」
「はぁ!?」
「ほら、すぐそうやってイラッとしたりするところとか。
考えなしなんだよな」
「……」