キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~



と思って見やると、

予想に反して真剣な顔の蒼に出会って、ドキッとなった。



「な、なに言うのよ…!」


「いいじゃん。
…だって『家族』なんだろ」


「あんた男でしょ…!」



ニッと蒼は口端を上げた。



「へぇ、男って意識してくれるの?
…てっきり『弟』くらいにしか思われてないのかなって思ってたけど。
だって、
まだそんな格好だし」



ちら、と蒼が視線をやったのは、

無理矢理引き寄せられたことで、大きく空いてしまっているカットソーの衿。



わ…気づかなかった…。

胸が見えそう…。





『人前でそういう格好するのやめろ』





さっき蒼が口うるさく説教してきた言葉を思い出す。



こういう意味で言ってたのか…。



そう気づいた途端、ズクンと嫌な緊張を覚える。
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