キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
時間ぎりぎりまで熱い湯につかってから上がると、洗面所で部屋干ししていた洗濯物を全部下ろして、その中のTシャツとハーフパンツを着た。



これなら大丈夫かな…。



次は蒼が入るから、とお客様用のボディスポンジやせっけんを出して、リビングに戻った。



「…お風呂いいよ、蒼」


「早かったなー。
ちゃんと洗ったのか?」


「洗ったってば…!

ほら、これ貸してあげるから、後は自由にして」


「お、さんきゅ」



ゆっくりとソファから立ち上がると、蒼は私をまじまじと見降ろした。



そして、ニッと笑った。



「なによ」


「いや。
風邪ひくから、ちゃんと髪乾かせよー」



子どもじゃないんだから、わかってるわよっ。



けど、もう十一時だ。

急いでチャンネルを回すと、もう番組は始まっていたので、そのまま見始めた。
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