キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「俺、ずっと好きだったんだ、このシャンプーの匂い。
…すげぇ、いい香りだよな」
なっ…
思わず身を仰け反らせた。
「へ、ヘンタイ…!」
口をついて出た言葉にも、蒼はあの色っぽい目を細めて受け流す。
「ヘンタイだよ。男だし。
てか、みんな俺のことクールとか硬派とか言ってるけど、バカじゃねぇの?
俺だって、普通の男なんだけど」
解かってる。
解かってるよ…。
今日の蒼は、どうしていいかわからないくらいに「男」って感じがすること…。
ううん…。
男って言うより『オオカミ』だよ…!