キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「私はこういうのキライ。替えてよ」
「いいじゃん、流行のもん見ろよ」
「私はっ、こんなコテあまな恋愛ドラマとか興味ないのっ」
「だっせー」
いかにもバカにするように蒼の鼻笑いに、イラッとなる。
「替えてよ!
私の家なんだから、私が見たいの見させなさいよっ」
「なに恥ずかしがってんの?」
「…はぁ!?」
「俺とコテあまな恋愛ドラマ見るのが、そんなに気まずい?」
かぁああ、と熱くなる。
図星を言い当てられたショックに。
「返してよ!」
私はほとんどヒステリックになりながら、蒼からリモコンを奪おうと身を乗り出した。
けど、
蒼はまたあの慣れた動きで身を交わして…
学習能力の無い私は、またもや蒼の身体に倒れてしまう。
そして、
待ち構えていたように、捕まえられてしまった。
蒼の腕の中に。