キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「どーしたの、蓮。
朝からガラにもなくテンション高いね…」
と抱き止めてくれる明姫奈だったけど、よろりとして元気がない。
表情も疲れたみたいに暗くて、いつもの美少女ぶりに陰りがさしている。
なにかあったのかな?
と訝しく思ったけど、
明姫奈の心配をしてあげる余裕は、悪いけど今の私にはなかった…。
「明姫奈…私、もうどうしたらいいのか判らなくて…。
『そうだ明姫奈に相談しよう』って思いついた時は、深夜だったし…。
会いたかった…」
「なにかあったの?」
「実は…」
と、昨晩のことを包み隠さず話した。
『ひどいよね!』
って、明姫奈も同意してくれるとばかり思ってたんだけど。
「えー!なにそれやったぁ!!
いいじゃない、どうして嫌がるの!?」
予想外の返事…。
あれ、明姫奈ちゃん、むしろテンションが上がった…?