キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「ついにやりましたか蒼氏…っ。
いやぁ、遅いくらいだったよねぇ。
ぶっちゃけ、『いい加減ヘタレだなぁ』って思ってたんだけど…
うんうん…よくそこまでやった。
見直したゾ」
「なんで!
なんでそうなるの!?」
明姫奈だけは私の味方だと思ってたのに!
と泣きそうになる私をチラリと見て、明姫奈は外見に似合わないような大人びた口調で言った。
「私はね、蒼くんって蓮のこと好きなんじゃないかなって思ってたよ。
だって、告られてもたいてい振るし。
珍しく付き合ったな、と思えばすぐ別れちゃうし。
でも蓮だけにはやたらちょっかいかけてくるし、幼なじみだけど、なんか違うぞーって」
さすが明姫奈…。
そこまで蒼を見てたなんて…。
私はただチャラ男なんだとばかり思ってた…。