キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
かと思いきや。
蒼のヤツは微笑んで受け取ると、さっそくオムライスおにぎりを頬張りやがった。
うめ、って言ってるの、口の動きでわかる。
なにあいつ。
…ああそっか。
食事なんて気にする必要ないよね。
モテ男は、黙っててもああやって女の子が世話焼いてくれるもの!
ほんと、蒼のくせに生意気っ。
苛立ちまぎれに私は自分のお弁当のおにぎりにかじりついた。
酸っぱ…っ。
そういや私のおにぎり、梅干しだった。
…二個も作り過ぎたし、蒼にくれてやればよかった、かな...。