キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「お願い…!
今夜は明姫奈の家に泊めて…!
私、このままじゃ家にひとりで居れないよ」
「いや」
ぷい、と明姫奈はそっぽを向いた。
「…ひどいよ…っ!
親友の貞操が奪われてもいいの!?」
「ちょ…大きい声で言わないのっ!
…落ち着きなよ。蓮らしくない」
「だって…こんなのないよ…。
気づかないのが悪いって言われたって困るよ…」
私は込み上がりそうになった涙をこらえた。
「だってずっとずっと姉弟みたいに一緒にいたんだよ?
それがある日突然…好きだなんて。
明姫奈だって想像してみてよ??
弟から告白されたらどう思う??」
「蓮…。
蒼くんは弟じゃないよ。
血のつながってない、普通の男の子だよ」
「……」