キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
可愛い…?
私が??
私…明姫奈みたいなコじゃないのに…??
「からかわないでよ…」
「からかってない。
好きな女を可愛いって思わない男がいる?」
「……」
「蓮は…?」
うかがうように、慎重な声が降ってきた。
「おまえはどう思う…?
俺に『可愛い』って言われて…」
...うるさい
って思う。
そんなこと... 言わないでよ... 。
胸がぎゅうってなって、おかしくなりそうだから…。
思わず顔を背けると、
ふっ…と蒼が苦しげに吐息した。
「ああもう我慢きかね…」
え…
重みがさらに増して、ソファに両手が押さえつけられた。
それだけにとどまらず、
苦しげに思いつめた蒼の顔が、
暗闇の中でもわかるくらいに、近くまで迫ってくる…。
「キス、させて、蓮」
「…え…」
「もう我慢できない。
キス…させて…」