キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
俺、今ので嫌われちまったかもな…。
でもそれもそれで…いいのかな。
何年も何年も苦しまされた。
もうこんな想いうんざりだ…。
身体が重い。
頭が痛い。
天井が、なんだかすげぇ遠い。
サイアクだ。
頭も体もふわふわしてどっかにいっちまいそうだ。
ああもういい。
もうどうにでもなってしまえばいい。
スマホが、いつからかひっきりなしに振動している。
岳緒のバカか。
うるせぇな、もう誰ともしゃべる気になれねぇよ。
はぁはぁ、と荒れる自分の呼吸を聞きながら、俺は意識が次第に朦朧としてくるのを感じた。
ガタン
そうして、何十分か経った時だった。
気のせいかもしれないが…。
下の階から音が聞こえた気がした。
ドアが閉まるような音だ。
…誰か入ってきた?