キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
それから蒼は完全にダウンしてしまって、一日中眠り続けた。



その間、私はずっと蒼の家にいて、看病や身の回りの世話をしていた。



目を覚まして時は、消化に優しい栄養あるものを食べさせてあげて、

薬を飲んでまた眠った後は、買い物に行ったり(制服を着たままスーパーに行くのはヒヤヒヤした…!)汗に濡れたシーツやパジャマを洗濯したりしていた。





そんな感じで慌ただしくしていたら、一日があっと言う間に過ぎてしまった。



明日はさすがに学校はサボれない…。



蒼の夕飯を作るついでに自分の夕飯を食べ終えたら、家に戻ろうと思ってたんだけど…

なんだか腰が重くて、もたもたとテレビを眺めてばかりいた。



だって、真っ暗な独りきりの家に戻るのは寂しかったし、それに…



蒼の近くにいたかった。



今までも、蒼がいない時を寂しいと思うことはちょこちょこあった。



でもその時は…こんな胸がきゅっと締めつけられるような思いはしなかった。





私、本当に蒼に恋しちゃったんだな…。
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