キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
※
優しい朝日で目が覚めた。
私の身体にはブランケットがかけられていた。
夜中に蒼がかけてくれたんだ…。
具合どうかな…?
蒼の部屋にむかってみたけど、ベッドは空になっていた。
もう起きたのかな?
と階段をおりたところで、私は飛び上がった。
シャワー上がりのTシャツ、ハーフパンツ姿の蒼と、鉢合わせしたからだ。
「おはよ」
私を見たとたん、蒼は濡れた前髪の間で穏やかに目を細めた。
…なんだかいつも以上に色っぽく見えて…目が合わせられない。
「…おはよ。
ぐ、具合は?」
「おかげさまですーっかりよくなった。
昨日はいろいろ面倒みてくれて、ありがとうな」
わ…っ
そっ…と私の頭を撫でると、蒼は洗面所に入って髪を乾かし始めた。
ドキッとしたものの、蒼の対応はいたって普通で、正直安心した。
会った瞬間、キスでもされたらどうしようかと緊張してたから…。