キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
ふっ、と蒼の顔が真面目になった。
いつも見せるクールな表情に、私は慌てて目をそらしてしまう。
顔が真っ赤になるのを感じながら、どうにか話題をふる。
「朝ご飯、お弁当とほとんど同じおかずだけど、もう食べられるから座ってて!」
と、コンロに向かって、お味噌汁が入っている鍋に火を点けたその時だった。
突然、後ろから抱き締められた。
え、え…?
やだ…不意打ちだよ…蒼…っ。
「…ごめん。
俺もう、我慢の限界…」