キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「昨日はほとんど話もできなかったから、
ある意味、今日が交際一日目、って感じだな…」
「ん…」
「今日からよろしくな、蓮。
絶対に大事にするから。
絶対…」
ぎゅうと強く抱き締められて、そっと囁かれれば、
胸が、きゅうっと痛くなって、ドクドクと鼓動が早くなる…。
でも、この苦しさは、全然嫌じゃない。
だって、あまい幸せが、はちきれんばかりに胸をいっぱいにしているだけだから。
こんな気持ち、今まで感じたことなかった。
不思議だな。
人を好きになるって、なんだかとっても不思議。
けれども…
それとは別に、胸にはひとつの不安があった。
鍋の火を止めると、私は蒼に振り返っておずおずと見上げた。