キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
さっきの女の子たちと向かい合って、蒼が話していた。
その隣には、すらっとしていて、つやつやの黒髪をポニーテールにした女の子が立っていた。
顔はわからないけど、白いうなじがどこか大人っぽい雰囲気をだしている…。
蒼は笑っていた。
すごく楽しそうに。
「K校今年はインハイ惜しかったねー」
「おまえらんとこは行けたんだろ?さすがだなー」
「ありがとう!
今年はアカネが絶好調だったからねー」
「へぇ、すげぇじゃん」
「当然。
だって死ぬほど練習したもん」
そっか、あの子たちもバスケ部なんだ。
試合会場とかで知り合ったのかな…。
蒼、バスケの仲間にもああやって笑うんだ。
知らなかったな…。
って、痛いな私…。
なにこんなこそこそ覗き見なんかしてるんだろう…。