キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~



さっきの女の子たちと向かい合って、蒼が話していた。



その隣には、すらっとしていて、つやつやの黒髪をポニーテールにした女の子が立っていた。



顔はわからないけど、白いうなじがどこか大人っぽい雰囲気をだしている…。



蒼は笑っていた。

すごく楽しそうに。



「K校今年はインハイ惜しかったねー」


「おまえらんとこは行けたんだろ?さすがだなー」


「ありがとう!
今年はアカネが絶好調だったからねー」


「へぇ、すげぇじゃん」


「当然。
だって死ぬほど練習したもん」


そっか、あの子たちもバスケ部なんだ。



試合会場とかで知り合ったのかな…。



蒼、バスケの仲間にもああやって笑うんだ。



知らなかったな…。





って、痛いな私…。



なにこんなこそこそ覗き見なんかしてるんだろう…。
< 238 / 281 >

この作品をシェア

pagetop