キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
「こんちわっ。蓮さん」
「こんにちは、岳緒くん…」
直接告白されていないとはいえ、なんだか気まずい。
でも、こうしているってことは、蒼とケンカはしてないのかな。
と考えていたら、ぺこりと岳緒くんが頭を下げてきた。
「蓮さん、昨日はすんませんでした。
もう蒼から聞いてると思いますけど、俺、蓮さんが蒼と付き合ってるにもかかわらず、蓮さんに告ろうとしました。すんません!」
「え、そ、そんな…!」
深々と頭を下げられて、私は混乱する。
謝ることないのに…。
けど蒼は、ひややーかな表情を浮かべている。
「もういいよ、岳緒くん。
頭、あげて?」
ゆっくりと頭をあげると、岳緒くんは真っ直ぐに私をみつめた。
「ずっと前から好きでした。
ありがとうございました。
蒼と幸せになってくださいね」
岳緒くん…。
チャラ男だなんて決めつけてごめんね…。