キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~



「ぎゃははは!
『蓮さん』だって!
『さん』づけだよ、どんだけだよ!」


「てか岳緒、おまえ彼女いるだろ!
『まじかわいーちょーかわいー』って自慢しまくってウザかったくせに!」


「いるけどさぁ、それとこれとは別なんだよ。
俺の蓮さんへの想いは…なんちゅーか、芸能人に憧れる、みたいなもん。

はー蓮さん。キレ―な顔も髪も長い手足も…なんであんな素敵づくしなんだ。
蓮さん…まいびゅーてぃほー…」





いっぺん死んでこい。





と、喉元まで出かかるのをこらえて苛立ち任せにはなった俺のシュートは、見事に外れて弾き返ってくる。





バカ岳緒。

こいつのチャラ男っぷりは、時々俺を本気でイラつかせる。

なにが『俺の蓮さんへの想い』だ?ぬけぬけと。
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