キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~
いい所まで行ったが、今年は惜しくもインターハイには行けなかった俺たちバスケ部。
今月いっぱいは部活にいることになっているが、先輩はもう間もなく引退する。
それからは、俺が新部長として部を引っ張っていくことになっていた。
「先輩はこれから受験すか」
「いや、実は推薦の話をもらってて、受けようかと思ってる」
「へぇ、すごいですね。どこですか?」
「A大」
「へぇ。
かなり遠いっすね」
「そうだなぁ。
でもまたとない話だし、断る理由はないし。
春からは寮生活だ」
「じゃあ…地元離れるんすか」
「そうだな」
A大がある街はここからかなり遠い。
新幹線で数時間はかかる距離だ。
じゃあ、彼女とは遠恋になるのか。