キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~





「いや、ただたんに羨ましいと思ってさー」


「へぇ」


「でもなんでかな。
それ以上にムカつくっちゅーか、もどかしいっちゅーか。
おまえにこんな気持ちになっても仕方ないのにな」


「はは、どしたんすか、先輩。
引退が寂しくて哀愁ですか」


「ぬかせよ」





来る―――





気迫を感じた次の瞬間には、先輩の姿を見失った。



カット…っ



は間に合わず、瞬く間にボールがゴールネットに吸いこまれる。




やっぱ、速ぇ…。
< 51 / 281 >

この作品をシェア

pagetop