キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~

から揚げを揚げている間に魚料理も一緒に作っちゃって、

サラダも野菜を切っただけで済ませて、

ご飯は朝炊いたのでいいし、汁物はインスタントでいいや。



と、頭の中で手順を整理すると、

大きな鍋でから揚げを一気に揚げて、手際よく準備して、

さっさと夕食を作った。





「はいおまたせ」


「おおおー揚げたてうまそう!」



お待ちかねのから揚げが出てくると、蒼はニッと笑って、さくっと一口頬張った。



「どう?」

「ちょー美味い」



コンビに行っている間に下味がよく浸み込んだみたいだ。

率直な感想をもらって、私も思わず顔がほころばせながら、魚料理に口をつけた。



「蓮はから揚げ食べないの?」


「こんな時間に揚げ物なんて、太っちゃうもん」


「ふぅん。
まぁ確かに丸くなってきたもんな」


「え…!
ほんとに?
どこが?」


「あちこち」



って…私は次の瞬間、顔中が火照るのを感じる。



さっき、抱きしめた時に確認したのかな?


蒼のバカっ…!



超無神経っ!
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