キケンなお留守番~オオカミ幼なじみにご用心!~



「そんなに食べるとお腹こわしちゃうよ?」


「だって美味いんだもん。
ほんと蓮って、料理上手いよな」


「まぁ…小さい頃から作ってたし…人並みに美味しいのは作れるから…」



ストレートな褒め言葉に顔が赤くなるのを感じながら、私は続けた。



「ほらそれに、今夜は久しぶりだけど、小さい頃はよく作ってあげてたじゃない。
だから蒼にとっては第二のおふくろの味ってカンジがして、美味しく感じるんじゃないの?」


「いや、おふくろの味とはちがうし」



意外にすんなりと否定された。



「だって、『おふくろの味』って、食ってるとほっこりするだろ。
でも蓮のは『やべぇ』って焦る味だから」


「は?」



わけわかんない…。

どゆこと?
< 99 / 281 >

この作品をシェア

pagetop