蒼の騎士団と7本の剣

「……フェンリル??…なんで……」


倒れかかった私を支えるフェンリル。

綺麗な赤い瞳が黒縁の眼鏡ごしに光っている。




「貴女があまりにもフラフラと足元がおぼつかない様子でしたから……

戦の前に倒れられてたら困ると思いまして」

「素直に心配したぐらい言えないのかよ」



そう言う私も一緒か。
ありがとうも言えない。
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