木綿の実
『あれ?昂ちゃん?どうしたの?』
愛しい君の声。
『夜更しは駄目だよ?明日は特別な日、なんだから。』
そう、あの冬の日伝えた想いは君に届いて
私も同じだと、答えてくれた。
『あぁ、解ってるよ。君とのこれまでをおもいだしてたんだ。君を愛してるよ、これからも、ずっと、ずっと。』
君は頬を染め、嬉しそうに目を細める。
『ありがとう、昂ちゃん。私もずっと貴方だけを……昂樹だけを愛してる。』
『桃架、君に出会えた事に感謝を。』
僕らはそっと口付け合った。