こんなに好きで
「同じだよ」
「え?」
「俺も、宮城…………ま、愛菜が初恋だし」
「ははっ!女を名前で呼ぶのも?」
「っっ!」
からかって来る高橋を睨み付ける
高橋は俺の視線に気づいてまた、笑った
「悪い!悪い!」
「は、初めてだよ!
女の名前を呼ぶのも、好きになるのも!
嫉妬だって、好きでどうしようもない気持ちも!
俺も、恋愛には臆病だったし………
でも、ま、愛菜だから!お前だって花菜ちゃんだからだろ?」
「ははっ!木原!ありがとうな!」
嬉しそうに笑って俺の頭を撫で回す
あー、やっぱりこの男は…………
良い男だ