こんなに好きで
今、俺の腕の中に彼女が居てくれるなら
過去に囚われたくないし、囚われて欲しくない
俺だけを見てほしい
一瞬でも、過去の男を思い出してほしくない
愛菜の全てを俺だけに……………
そう思う自分が時折、怖くなるときがある
強すぎるこの想い
「隼人………ありがとう……………
話さなきゃって思ってたんだけど、ごめんね
隼人………聞きたくないかも知れないけど、聞いて欲しいの………………」
愛菜の過去
愛菜の元カレの話なんて聞きたくない
その男の存在が憎い
でも、それは二人で乗り越えないといけないことなのかも知れない
「………………うん」
「隼人………ありがとう…………」
愛菜は一度瞳を閉じて、ゆっくりと開いた
真っ直ぐな瞳
堪らず、小さくキスをした