こんなに好きで
「お前には愛菜ちゃんだけなのか?
彼女を大事にするのは良いよ!
でも、それがお前の全てなのか?」
「そうだよ!俺には愛菜が全てだよ!
なんなんだよ!意味わかんねぇ!
俺は友達よりもお前よりも愛菜が大事だ
そんなの、当たり前だろ!」
俺はそのまま大学から出た
腹がたった
そんな言い方、愛菜以外も大事にしろみたいな
俺は愛菜がいればいいんだ
その時の俺は子どもだったんだ
大事にする意味も
好きの意味さえも
なにも、わかってなかった
気付いた時には、
周りには
なにも、
無くなっていた