こんなに好きで
「あ、ふふ…」
長尾は少し驚きながらも俺の言葉の意味を理解したのか微笑んだ
「……………」
「そっか、じゃあ……………」
ゾクッ
寒気がする
全身に異様なほどの嫌悪感
長尾は…………俺の腕に自分の腕を絡ませぴったりと身体をくっつけてきた
「元カノの事なんて私が直ぐに忘れさせてあげる」
気持ち悪い
離せ
離せ
俺に触れて良いのは、愛菜だけだ!
「離せ!近寄るな!」
もっと優しい言い方だ、とか
傷付けた、とか
そんな事よりも、今自分に触れてる長尾が、女が嫌だった
「は?」
無理やり引き剥がした俺にひきつった顔を見せる