こんなに好きで
孤独
「隼人…………」
「…………要…………」
ベンチに座って考え込んでいた俺の前には要の姿があった
何だか気まずい
要も、少しぎこちなさを感じる
いつから、こんな風になったのだろうか
「隼人…………」
沈黙を破ったのは要の方
要は、知ってるはずだ
俺たちが別れたこと
俺が振られたこと
「隼人…………愛菜ちゃんとは…………」
「………………別れた…………っっ」
初めて言葉にした途端、今までの溜めていたものが溢れた
ボロボロと流れ落ちる涙の止める方法がわからない
愛菜がいない
その事実は変わらないんだ