こんなに好きで







そう言う事なら、ただ単に愛菜にとって俺よりも他のヤツの方が大切なだけじゃないのか?


俺にとっては愛菜が一番でも愛菜は違うんじゃ……


だから、愛菜は簡単に俺と別れたんじゃないのか?







「愛菜ちゃんさ、昔、好きだったヤツと死に別れてんだろ?」




俺の考えてる事がわかったのか、要は少し戸惑いながら申し訳なさそうに聞いてきた



「あ―、うん…………」





愛菜の元カレ


嫉妬したくてももう、この世にいない男


愛菜の初めての相手





「花菜に聞いたんだけど、愛菜ちゃんさ、そいつ死んだあと結構大変だったんだって


学校も暫く休んで、飯も食わなかったらしいよ」



「え?」




愛菜が?


俺の知ってる愛菜とは想像つかない


俺が見てきた愛菜はいつも、明るくて笑ってたから





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