こんなに好きで
要はポンッと肩を叩いてきた
「そこに、自分だけならダメだって思ったんだろ?
この先、お前が彼女の力じゃなくて友達とか家族とか出会った人の力を必要とするときがあるだろ?
その時、私は無力だから………だってさ」
「愛菜………」
「現にお前、愛菜ちゃんと別れて気付いただろ?
俺に謝ってきたじゃん」
「うん………」
「なんかさぁ、俺はさ、将来とかこの先の事とか……正直聞いてても重たいって思ったんだ
でも、'無力だから'って言われるとさ
もしかしたら俺の方が重たい男なのかなぁ?って思ったよ
今を楽しんでれば良いじゃん!って軽いつもりが
実際はそう言いながら花菜を独り占めして離さないようにしてるんだよな………」