こんなに好きで
どれくらいの時間がたったのか
きっとほんの数分
俺の腕の中の愛菜の温もりを感じながら少しずつ冷静になる
それと同時に小さく「隼人」と呼ぶ声が聞こえ、身体をそっと離した
真っ直ぐ見つめる瞳にまた、恋をする
「愛菜………大好き………」
どんだけ好きなんだと突っ込みたくなる
それでも、伝えずにいられない
伝わって欲しい
「隼人…………大好きだよ…………」
「……………え?」
「だから、もっと自分を大切にして欲しいの
私はちゃんと、隼人の事好きだから」
少し恥ずかしそうな愛菜にまた愛しさがこみ上げてくる