君を愛していた。
~始まりの雨~
2人だけの公園。

土砂降りの中サッカーで遊んでた。

今思えば、どうして土砂降りの中遊んでたんだろう...

今更遅いのにね。

「あ、ボールが!」

「私取ってくるっ」

急いで駆け出した私。

「取れたよー!」

気づかなかった。

トラックが走ってきてるなんて。

「舞奈ちゃん!!危ない!!」

振り返ったら目の前にトラックが――

キキーッ

ドンッッッ

鈍い音。

でも、私は無傷。

あれ?なんで?

気付くまでには時間はかからなかった。

だって、目の前に血だらけで倒れてる大翔君がいたんだから。

キャーーーーッ

「だれか...夢だと言って...」

涙は出ない。

私は呆然としていた。
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