大好きな人見つけました。


カップめんを食べ終えると、ごみ箱にきちんと捨てた。
それから、散らかったゴミ全てをゴミ袋に集めた。



掃除機をかけて、洗濯をして、机を拭いて。



床を拭いて、ゴミを捨てて、ベッドのシーツを整えて。



約3時間も経っていた。
最後に、部屋にある時計の時刻を合わせた。



「悠紀くん、終わったよ」



畳の上で寝ていた悠紀くんを起こす。
眠っている悠紀くんは、大きくて白いシロクマみたい。



普段あまり外に出ないから、全然焼けてない肌。
そして、私も届かないくらいの高身長。



「悠紀くん、悠紀くんってば~!」


突然、



「…え!?」


身体をゆすった時、悠紀くんが手を伸ばして身体を抱き寄せてくる。
それはあまりにも突然で、心の準備ができていなくて。


こんな無防備な私も、悠紀くんも。



「起きてるよ」



目を開いてクスッと笑う。
ねえそんな君も好きになりそう。


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